初めて契約書を読むのに必要なこと

最近、新人が入りました。

といっても、三カ月前ですが。

今回の新人は、ロースクール卒、企業で法務系のバイトをしていて、残念ながら司法試験を突破できなかったため、就職することを決意したといった経歴の持ち主です。

仮に、ヤマダ君とします。

ヤマダ君は司法試験いいとこまでいっただけあって法律系の知識は基本六法なんかが入っているのですが、実務経験(法務だけじゃなく、現場も含めて)はほとんどない感じです。

まずは、簡単な契約書からということで、機密保持契約書や当社の雛形の契約書なんかの対応からお願いしてます。

新人あるあるなのかも知れないですが、ヤマダ君は日本語として何が書いてあるのか、なんかはもちろん読めるのですが、どこに問題があるのか?どんな問題があるのか?といったことは、全くわからない感じです。全くというと語弊があるのですが、教科書通りよりちょっと下なイメージですかね。

まぁ、これは当然といえば当然で、現場での経験やビジネスの全体像なんかが掴めてないと気をつけなければならない点もわからないと思います。

なので、基本的には、ビジネスの内容を明確に理解させ、かつ当社として大事な点を理解させて、対応させる、といったことをしなければスムーズに問題点がでてこないと思います。

この辺、なんでも教えて考えさせない、マニュアル対応だと教科書通りの対応しかできないようになるのでは?
といったことが気になったりもしますが、基本を教えなければ、凄く効率が悪いので、まずはマニュアル対応を覚えてから更に進んだ対応ができるようになってもらう、といった方針でやってます。

ただ、こちらの都合を考えて依頼がくるわけではないこともあり、ヤマダ君が次のステップに進むための経験を積むにはまだまだかかりそうです。

ちなみに法務部員の育成方針て中小だと全然確率されてない気がします。

自分の経験によるものなので下手なことは言えないですが、法務部員て基本変わってる人が多い(自分もですが)ですし、団体行動?なんかが苦手な人が多いためか、教えられる側の気持ちに配慮して教える、というスタンスがあまりなかったように思います。

あえて失敗させたいのか?といったような依頼や、質問すると、凄い嫌な顔で「そんなこともわからないの?」と言われることが、良くありました。

教える側を経験すると、教えても上手く上達しないとイラっするとわかってきますが。